タバコについては最近喫煙者に対する圧力が強くなっていることからもわかるように、自分にとっても周りの人にとっても体に害があるものです。もちろん禁煙できれば一番いいのですが、なかなか辞めることのできない喫煙者にとってはそれほど簡単なものではありません。タバコを吸うのならば、せめてサプリメントを利用して健康維持に努めましょう。
タバコを吸う人にとって、もっとも補給が必要とされる成分はビタミンCです。ビタミンCは、体の免疫力を高めたり抗酸化作用があったり、コレステロール値を正常にしたりとさまざまな効果を持つとても大切な成分です。成人が一日に必要とされるビタミンCは約100mg。しかしタバコを1本吸うことでなんと25~100mgのビタミンCが破壊されてしまいます。これではビタミンCが不足するのも当然です。タバコを吸うのならば、少なくともビタミンCはサプリメントなどでしっかり補給するようにしましょう。また、シジミエキスなどの肝臓に良い成分も重要です。肝臓には解毒作用があるので、体に害のある成分を分解して排出してくれます。タバコの成分も、もちろん例外ではなく、タバコを吸ったぶんだけ肝臓に負担がかかっています。そのため、肝臓をケアするサプリメントを摂るのがよいのです。また、タバコによって発生する活性酸素は、体の老化を促す困った成分ですから、ビタミンEやカロテノイド、リコピン、アスタキサンチンなど抗酸化作用に優れた成分をしっかり摂るようにしてください。逆に、喫煙者には推奨されない栄養素もあります。たとえばβカロテンは、喫煙者がサプリメントで摂取すると逆に肺がんのリスクを高めるといわれています。もちろん適量の摂取は問題ないので、できるだけ食品から摂取するようにしましょう。いずれにしても、タバコが健康に良い点は一つもありませんし、吸った本人以上の害を副流煙によって周囲の人の与えているというデータもあります。きっぱり辞めるのが難しいという人は、少しずつでも減らしていくようにしたいものです。