血圧を下げるためにサプリメントを利用している人も少なくありません。つまり、高血圧の人が症状の改善のためにサプリメントを利用しているということです。高血圧とは、動脈を流れる血の圧力が基準値以上に高くなってしまっている状態を言います。血圧が常に高い状態にある高血圧は、日常的に心臓や動脈に負担がかかっていることになり、体のあちこちに疾患を引き起こす可能性があるのです。しかも、一度高血圧になると、血圧を下げるのはなかなか大変であり、程度によっては日常的に薬を服用することになりますが、並行して必要とされるのが食事療法や適度な運動です。血圧を下げるためには、血液をサラサラにして血流を良くすることが大切なので、血液をドロドロにする脂質や、塩分などを控える必要があるのです。高血圧に良いとされるサプリメントとしては、DHAやEPAなどが有名です。これらは青魚に多く含まれている成分で血液をサラサラにする効果に優れています。とはいえ、実際にこれらの成分を青魚で摂ろうとすると、毎日大量の青魚ばかり食べることになってしまいますから、効率よくサプリメントでとるのがおすすめです。そのほか、納豆に多く含まれるナットウキナーゼや、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ペプチドなども血圧を下げる効果があるといわれています。こうした成分はサプリメントにはよく使われているものばかりで、それぞれ単独の商品もあれば、高血圧対策にいくつかの成分を組み合わせて商品化されたものもあります。どれを選ぶかは、好みにもよりますが、それぞれの効果は多少違いがあるので、メタボが気になるという人は脂質を分解するDHAを、塩分の摂りすぎが気になるという人は、塩分の排出を助けるマグネシウムを中心に、サプリメントを選ぶといいかもしれません。血圧が高いだけならば問題ありませんが、高血圧は心筋梗塞や心不全、脳溢血などの深刻な病気を引き起こす原因にもなりますから、常に注意しながら生活することが大切です。